チベットその?
西寧でも1・2を争う五つ星ホテル?「銀龍酒店」に宿泊した我々一行。ちゃんとお湯は出るのですが、浴槽・トイレの流れが悪いなどのトラブルもご愛嬌。到着した時は判らなかったのですが、9月の平均降水量約25mm、高地(標高2295m)である事など作用してか、空気がカラカラなんです。まったく湿り気無し。朝起きると鼻の奥が痛い位。
朝食は中華・西洋の折衷バイキング。中華粥とザー菜で軽く済ませようと思ったのですが、これがなかなかのお味。2杯もお代わりしてしまいました。
さて、ただ遊びに行ったと思われるとなんだか癪ですので、実のあるリポートに切り替えます。
午前中まず訪れたのは「青海蔵医学病院」。中国政府が初めて認めたチベット医学専門の病院で、大学病院的な要素も踏まえております。到着するやいなや、熱烈歓迎でお祭り騒ぎでした。大事なお客様という意味でしょう。長くて白いマフラーを首に掛けてもらいます。
それからみっちりお昼まで、患者さんや医師のお話・説明、病院の施設等の見学となるわけです。西洋医学とはまったく違うので、日本の病院とは異なりアナログな設備。詳しくお知りになりたい方は
こちら。
医療の知識は全く無いので、主観だけ述べます。面白かったのは、チベットの医学の歴史や観念等を綴ったタンカ(仏画という意味ですが、ただの絵ととらえて下さい)。江戸時代の人体図みたいなものや、さまざまな処方などが色鮮やかに描かれています。あとは薬の標本を展示した部屋。あたかも博物館の様です。各種ハーブ(葉っぱから木の根っこ)、動物(干した物からしゃれこうべ)、石・土の類まで。これまた薬とは理解出来ないのですが、各種金属を細粒化したものまであります。金・銀・水銀など。(ちなみにこの部屋は撮影禁止でした)
午後からは、製薬会社に行って、その近くの博物館へ。ギネスブックにも載っている600mのタンカが延々と飾ってありました。
実は当日の朝気付いたのですが、妻のデジカメが空港で盗まれておりました。まぁ、明らかにこちらの不注意。夕食前にカメラを購入。100元(1500円位)。今や懐かしい35mフィルム用です。使い捨てではありません。フラッシュ付きで、ISO200のフィルム2本も同封。(ですがこれ、現像してみてびっくり!写りが悪すぎ。フィルムが悪いのか、はたまたカメラか?)
一日慣れない事ばかりでクタクタ。ですが唯一の楽しみ、夕食の時間です。
テーブルはこんな感じ。やはり回るテーブルです。
内陸とあってきのこが物凄く美味い。久しぶりにまともなきのこ食べました。あと一番の名物は羊。あきらかにマトンなんですが、ほとんど臭みもなく、どんどん食べれます。
そしてここでも歓迎モード炸裂。チベット流の歓迎の乾杯があるわけです。病院の職員をいう方が現れ、歓迎の酒飲み歌をご披露。そんな歌にのって、40度位の白酒(まぁ、焼酎ですな)を立て続けに3杯頂くのです。グラスは小さい。
そんな感じで楽しい夜は更けていきました。