4月23日前編

まつを

2007年05月20日 01:30

遅い朝食をとり長野県安曇野市を出発。
この小旅行にあたり、いろんな観光案が夫婦間で出されました。「開通したばかりの黒部ダム・アルペンルートを抜ける」、「カミオカンデ見学(←これは不可能でした)」、「行った事のない四国の旅、うどん付き」。それぞれ日程の都合上却下。引越し業者さんが鹿児島でお待ちかね、3泊4日以上は出来ないのでした。しょんぼり。


さて2日目の行程が始まります。本日の目的地は世界遺産「白川郷」、その後はゆっくり楽ちん京都泊の道行きです。国道147号線を南下、松本市で分岐して158号線、通称野麦街道をひたすら西進致します。途中で県道に折れるとあの「野麦峠」、国道から約20km南の峠です。改めて調べ返すと、複雑な思いが過ぎります。
整備された国道ですが、車はどんどん標高を上げて行きます。奈川渡ダム・白骨温泉と経由して、早くも本日の山場、安房峠道路へとさしかかます。昨年8月に埼玉入りした際の、山梨〜埼玉間雁坂トンネルにも驚きましたが、今回の安房トンネルはその道すがら、輪をかけて驚かされました。こちらも一言で語れない、複雑な所以を教えてくれました。
トンネルを通過、それは峠越え。急斜面で見えもしなかったのですが、右に焼岳(2455m)そのちょっと奥に穂高岳(3019m)、左には乗鞍岳(3026m)がそびえ立っていた様です。そしてそれから延々と下り坂は、30km先の高山市まで続きます。
休憩を兼ねて高山のコンビニで地図を開く。実はハイライトはここにあったのです。ここで歴史は動いた。私の最大の長所であり両刃の剣、楽観主義が最悪の選択をもたらしてしまったのでした。



上の地図をご覧下さい。私達が持っていた「日本地図帳」とほぼ同じ地図(現在)です。そしてこのチープな地図を見ながらの嫁との会話。


私「この飛騨清見ICから伸びてる東北北陸自動車道って、もう開通してるんじゃないかな?(地図は一年前の物だし・・・。)」

妻「もし開通してなかったらどうするの。遠回りじゃない!北ルートの国道41〜360号線が良いんじゃない?」

私「(鼻の穴膨らませながら)もしダメでも道は細いけど県道(水色ルート)があるよ。これ最短距離!」

妻「・・・・・。」


時計は午後2時。上手く行けばこの赤ルート、ダメでも途中から最短の水色ルートを、と考えていた私達一行。その選択に最悪の結末が・・・。


さて次回。「突然2部構成!過酷な自然に翻弄される2人。なかなか着かない白川郷。京都まで青色吐息編」です。