4月23日後編

まつを

2007年05月29日 06:25



さて、最悪の選択肢を選んだ我々は、高山より有料自動車道を利用して飛騨清見ICへと向かいます(赤線)。そして、目算通りであれば東海北陸自動車道経由にて白川郷入りとなるワケでした。


えーっと、建設中でした。


こんな事は勿論想定済み、思い込みが強く危うい危機管理は万全です。県道(緑線)を北上、狭い道が続きます。工事をしているのか、頻繁に大型車両が行き来しております。離合しては進み、進んでは離合を繰り返す事小一時間。標識の無い分かれ道に差し掛かり、近くにいた工事現場のおじさんに道を尋ねます。
「この先、(河合)峠はまだ雪で開通してないョ!」
この言葉が理解出来ない私。だってもう5月になるよ。桜も散ったよ。
すでに車内は険悪な空気が漂っています。どちらかが言葉を発すれば、喧嘩になること間違いなし。まさにキューバ危機です。
走った道を引き返す事ほど辛苦に満ちた事は無いでしょう。傷が深ければ深いほど、治るには時間が掛かります。約1時間半のロス。


さて、とりあえず飛騨清見ICに再度到着。ここでの選択肢は黒線の道、もしくは「(白川郷には)行かない」という選択。ことごとく本日裏目の私、自暴自棄にもなります、「行かない」を選択。しかしここで、嫁さんが「是非行こう!」と私を説得するのです。埼玉で一回り大きくなったのか?以前の気が短い彼女はここにいません。
こうなったら急いで向かいます。再度高速にて荘川ICを目指します。ここからは一般道。国道156号線、通称白川街道をひたすら北上。大きなダム湖の湖畔を通り、目的地を目指します。



やっと着いたよ、世界遺産「白川郷」。早速、散策してみます。
しっかし、なんだかなー、違和感。そりゃ、初めて来た雪深い里ですもの。九州には無いでしょうよ、こんな景色。
世界遺産という言葉に一種、神々しいような意味を感じていた私、いや勝手に思い込んでいたのでしょう。合掌作りの建物の多くに商業的な看板が掛かっていた事で幻滅してしまった2人でした。展望台から見ると解らないのにな・・・。


暗くなる前に出発、一路京都を目指すのでした。


さて次回は3日目、「午前京都、午後大阪、フェリーの時間に間に合うか?」の巻です。