2007年12月23日 00:17
大奥(3)
作者:よしながふみ
第10回文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞受賞作品
久しぶりに本屋に行きました。手紙を認めようと便箋を買いに行ったのでしたが・・・。便箋の他、プルート第6巻と大奥第3巻を購入。なんだか浦沢節全開のプルートはどうでもよくて、気になるのは大奥の先のお話。このブログの黎明期に少し、あまり好意的でない事を書いたのですが、第1巻末話から第2巻に続く3代将軍家光と春日局の話が滅法面白く気になっていた次第です。
単純に第1巻は物語の導入部的な役割で(とはいえ巻としての構成はあまりに無作法だったと思うのですが・・・)、話の全体像を読者につかませる切先だったのかもしれません。極端にいえば2巻から読む事も個人的に否定出来ない、変わった作品かもしれません。公家の生まれである有功(ありこと)と千恵(家光)の支えあい寄り添う愛。生い立ちに翻弄されながら生きる二人の心情を作者は絡めあいながら昇華させています。
困った事にこの漫画も次巻は一年後。あいたた、また齢を重ねてしまいますな。
発売されたばかりですので、画像がありませんでした。
白泉社メロディHPはこちら