斜め読みで語る漫画大賞2010後編
アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス) 花沢 健吾 (著)
今回読んだ物で唯一、過去の作品を読んだことのある作者のものです。平たく言うとなんとなく作風が解るって事ですね、それが良きに働くかどうかはその時折で変わります。ネタバレかもしれませんが、2巻(現在連載中、2巻まで発売済み)から一気に内容の変調といいますか、とにかく変わります。作者自身がリスペクトしている「
新井英樹」の作風をどうしても感じてしまうのは私だけでしょうか?とりあえず今後の展開が気になります。
海月姫(1) (KC KISS) 東村 アキコ (著)
今回の一押し!「
くらげひめ」と読みますよ、私は読めませんでしたよ。面白いです、ストーリーの展開もですが、ギャグと言いますか、勢い・テンポすべてに惹かれてしまいました。かなり突飛な方ばかりなんですが、登場人物の設定がすばらしい。お人形さん遊びのようにキャラクターを絡ませるだけで話が進みそうな、個性が際立ったものです。今回読んだ唯一の女性向け漫画でした、作者は男性誌でも漫画を描かれているようです。お勧め!
今回いくつか読んだんですが、登場人物に「
おたく」を感じさせる物が多かったり、設定に今までの漫画に無かった「
ニッチ」さがあったりと、新しい時代なのかなぁと少し感慨深げに感想を述べるとします。いゃー、漫画ってホントに良いもんですな。
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