Rosso ITALIANO ~カンパリ色のイタリア~
Rosso ITALIANO:カンパリ色のイタリア (ストリートデザインファイル)
坂本 きよえ(著) 都築 響一(編集)
もう飲りましたか「処女の味」?1970年代初頭、カンパリの輸入代理店ドッドウェルはイタリアの赤い液体をこう評しました。当時の日本洋酒文化が垣間見えるコピーです。従価税等で高価であった輸入酒の敷居は高く、その価値に見合うだけのコピー・グラフデザインが与えられています。この風潮は海外ではむしろ当たり前の事、一流のアーティストが手がけているのでした。
モードの都ミラノで生まれたカンパリ、その存在を世界に知らしめたデザインを収めた一冊。
何も無い時代に生まれたデザインには、ポストモダンな世の中に手本となる何かがあるのではないでしょうか。
この本に載っているカンパリソーダ(画像右)のベンディングマシンが欲しいのです、1930年代の。といっても中に入れるカンパリソーダが日本では販売されてないんですけど。昔売ってたのになぁ、現在
イタリア・
スイス・
オーストリア・
ドイツだけで販売中との事、ちなみにイタリアでは1本
0.7€(78.694円)だそうです。そんなもんだよねぇ。これで冷蔵庫を真っ赤に埋め尽くしたい。お祭りの露店で売ってたら素敵だなぁ。どなたかイタリアに行かれる方いませんか?100本ほど買って来て下さい、お願い致します。
さて色々調べてたら本で紹介されているカンパリの
映画CM(←時代だなあ)を見つけましたのでご紹介致します。アニメーションから音楽のセンスに至るまで、非常に質の高いものだと感じます。1960~70年代生まれは
CGやら3Dなどよりも、最後はここに帰ってくるものなのでしょう。時代が近いせいか、出てるキャラクターが
アンクル・トリスに何となく似てますね。
(c) Fondazione Cineteca Italiana
Italy ca. 1960
Director: Nino Pagot, Toni Pagot
Alternative title: Rapsodia Campari
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