2013年08月13日
SHORT PEACE
何かの熱病にでも、
いやさ、ムスメから知恵熱でもうつされたのかも…。
いやいや、「火要鎮」のトレイラーから飛んできた火の粉が、
この出不精な私に火を付けちまったんですねぇ。
大濠公園の花火を観るでもなく、1日の映画の日に行くでもなく、翌日8月2日に中洲の大洋映画館にSHORT PEACEを観に行って来ました。
4つのオムニバス作品から成るこの映画、オープニングを含め日本の宝とも称されるアニメーターによって創りだされた珠玉の作品群から成るのですが、やはり大友、原作と見比べる意味合いでも「火要鎮」か「武器よさらば」、まぁ、単純に面白かった後者について少々。

(SOS大東京探検隊 (KCDX―大友克洋短編集 (658))
そうそう、大友といえば良英さん!「あまちゃん」のねー。
って下らないのは私の書き出しだけで当のあまちゃんはご覧の通り最高!
で、こっちの「武器よさらば」も最高ときたもんだ、拍手喝采な仕上がりなんですよ。

原作はヤングマガジン1981年11月16日号(講談社)で発表された読み切りの同名短編作品。巻頭カラーで一部ビデオ・カラリングという技術を用いられたものでした。(左画像)

素人のあたしが思うに、大友克洋の短編作品たち、それは限られたページ数、(大変な労力を必要とする)緻密な作画、膨大で際限のないサイエンス・フィクションストーリーが織りなすもの。正直なところ、彼の持っていた能力と環境では、物語の深淵まで明確に紡ぎ出す事や、コマ割りの隅々まで表現せしめる事など出来ていない・出来なかったんだと思うのです。だから叙情的な表現が多く見て取れるのかもしれません。色んな面で先を行き過ぎていたのかも知れません。しかし、彼が産み落とした、云わば「未完の物語」たちは多くを語らない分、有能なクリエーターに影響を与え続けているのでしょう。
リスペクト?フィーチャー?どんな言葉でも良いのですが、大友克洋が創りだした世界に監督であるカトキハジメが息吹を与えた。原作を補完する形で再表現され、見事に昇華されています。アニメーションで見事に立ち上げられた迫力ある戦闘シーン、兵器やパワードスーツなどの再構築化とそのディティールの素晴らしさ。原作には表現されて無かったタイトルの意味するメッセージ、そして最後には大友ワールドには欠かせないアイロニー表現も含まれています。
この迫力を是非映画館で!って言いたいけどあんまりやってないのが現状です。同じ日に封切られたアニメ作品とはだいぶ扱いが違いますねー、残念。
Terry Postcards VOL.2
Terry Postcard VOL.1
トウキョウソナタを観て考える。
夜明けは訪れたばかりだ。
ノルウェイの森、それよりも、そういえば、それにしても。
Little miss sunshine
Terry Postcard VOL.1
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Little miss sunshine
Posted by まつを at 17:06│Comments(0)
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