2011年06月11日
我が家の本棚から 第三回
短命かと思いきや三回目を迎えてしました、このシリーズ。奥さんの本棚から一撮み、それを斜め読みするというコンセプトでやってます。趣味や興味は違えど、結構(私が読んでも)面白い本があるのね。
で、今回はコレ。
田口ランディさんが9名の知識人(?)と色んな事を対談しています。その9人とは・・・、
もちろんナナメヨミですので、とりあえず一人だけ読んでみます。
で、今回私が選んだのは、ヒロシマとアウシュヴィッツの体験から、森達也さんとの対話。
人々が諍い合うことを止める、言うなれば敵対していた相手を理解する手立てとして、森さんは現在のアウシュビッツ捕虜収容所のあり方を引き合いに出して対話を進めています。
一切語られることの無い、加害者とされている人たちの声。ナチスに属しているからとはいえ、鬼ではなくもちろん人間である。彼らも同じく家庭を持ち、妻や両親・子供たちと暮らしているだろう。そんな「普通」とも思える人々がなぜ残虐な行為をしなければならなかったか、そしてどんな思いを抱えてその「場」にいたのだろうか?
ただ被害者の鎮魂を祈るのではなく、同時に加害者とされた人たちの事に言及する、そこにこの負の力を止める鍵があると、森さんは語ります。
そしてヒロシマのあの言葉。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
もともとこの言葉は、あまり好意的に受け止められていなかったようです。被害者(被害国)が発する言葉ではない、ということで。しかし彼はこの言葉を「被害者・加害者の区分ではなく、今を生きるすべての者が原爆で亡くなった方に誓う言葉だ」と捉えています。そしてこのフレーズこそが、「危機管理」と「報復」の連鎖という人類の宿業から抜け出せる可能性を示している、と記されています。
結局、本のタイトルが意味する内容は、この回ではあまり語られませんでした。といいますか、田口さんはあまり積極的に「生きる意味を教えてください」と森さんに聞いていなかったような。それよりも彼の話に
どんどん乗ってきている感がありました。
それと「危機管理」と「報復」の連鎖と言えば真っ先に思いつく、イスラム圏とアメリカを中心とする国々の戦い。全くもって解決の道は遠いようです。すこしでもこのヒロシマの言葉が彼らに響けば…、と強く思った次第でした。
で、今回はコレ。
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田口ランディさんが9名の知識人(?)と色んな事を対談しています。その9人とは・・・、
藤原新也
内田樹
西垣通
鷲田清一
竹内整一
玄田有史
森達也
宮台真司
板橋興宗
もちろんナナメヨミですので、とりあえず一人だけ読んでみます。
で、今回私が選んだのは、ヒロシマとアウシュヴィッツの体験から、森達也さんとの対話。
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と、ここまで書いて2ヶ月ほど過ぎて、あわてて今日続きを書いています。面白かったので一気に書けるかなぁ、と思っていたのですがなかなか筆が進みません。そんなこんなで滞ってたらビンラディンが殺されちゃうし、ヒロシマの部分で大事な意味合いを持つ慰霊碑の言葉も、村上さんが上手に説明されましたね。
ま、何が言いたいかってーと、「さっさとブログ更新しなさい」ということ。
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人々が諍い合うことを止める、言うなれば敵対していた相手を理解する手立てとして、森さんは現在のアウシュビッツ捕虜収容所のあり方を引き合いに出して対話を進めています。
一切語られることの無い、加害者とされている人たちの声。ナチスに属しているからとはいえ、鬼ではなくもちろん人間である。彼らも同じく家庭を持ち、妻や両親・子供たちと暮らしているだろう。そんな「普通」とも思える人々がなぜ残虐な行為をしなければならなかったか、そしてどんな思いを抱えてその「場」にいたのだろうか?
ただ被害者の鎮魂を祈るのではなく、同時に加害者とされた人たちの事に言及する、そこにこの負の力を止める鍵があると、森さんは語ります。
そしてヒロシマのあの言葉。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
もともとこの言葉は、あまり好意的に受け止められていなかったようです。被害者(被害国)が発する言葉ではない、ということで。しかし彼はこの言葉を「被害者・加害者の区分ではなく、今を生きるすべての者が原爆で亡くなった方に誓う言葉だ」と捉えています。そしてこのフレーズこそが、「危機管理」と「報復」の連鎖という人類の宿業から抜け出せる可能性を示している、と記されています。
結局、本のタイトルが意味する内容は、この回ではあまり語られませんでした。といいますか、田口さんはあまり積極的に「生きる意味を教えてください」と森さんに聞いていなかったような。それよりも彼の話に
どんどん乗ってきている感がありました。
それと「危機管理」と「報復」の連鎖と言えば真っ先に思いつく、イスラム圏とアメリカを中心とする国々の戦い。全くもって解決の道は遠いようです。すこしでもこのヒロシマの言葉が彼らに響けば…、と強く思った次第でした。
Posted by まつを at 07:00│Comments(2)
│漫画・本
この記事へのコメント
「動くべきか!動かざるべきか!?」
明日行われる「6.11 脱原発100万人デモ」への
参加を考えています。
場合によっては拘束される可能性があるため、ちょっと悩んでいます。
行く時は私一人です。
きっと周囲から反対されるので、ここにだけ足跡残しときます、
・・・やっぱ行かないかも。
明日行われる「6.11 脱原発100万人デモ」への
参加を考えています。
場合によっては拘束される可能性があるため、ちょっと悩んでいます。
行く時は私一人です。
きっと周囲から反対されるので、ここにだけ足跡残しときます、
・・・やっぱ行かないかも。
Posted by バッカス松お at 2011年06月11日 14:10
まつお氏~!
危ない事は若い衆にまかせて、いざとなったらサッサと逃げなんけんね!
ご無事でー!
危ない事は若い衆にまかせて、いざとなったらサッサと逃げなんけんね!
ご無事でー!
Posted by まつを at 2011年06月11日 17:33